映画「君の膵臓をたべたい」感想ネタバレ解説。住野よるの魅力が詰まっている作品

映画「君の膵臓をたべたい(通称キミスイ)」は、人気小説家の住野よるの作品を映画化したものです。

君の膵臓をたべたいは、原作者が住野よるだけあって、単純な胸キュンするだけという作品ではありません。

約束されている未来なんてないということを観ている人に伝えてくれる力のある映画となっています。

この記事では、君の膵臓をたべたいの感想、ネタバレ解説についてご紹介していきます。

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キミスイは住野よるの魅力が詰まっている作品となっています。
君の膵臓をたべたいの基本情報
  • 監督 : 月川翔
  • 脚本 : 吉田智子
  • 原作 : 住野よる
  • 挿入歌 : Mr.children
  • 出演者 : 「浜辺美波」「北村匠海」「大友花恋」「矢本悠馬」「桜田通」「森下大地」「上地雄輔」「北川景子」「小栗旬」
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君の膵臓をたべたいのあらすじ

高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】(小栗旬)。

彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく――。

膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、【僕】(北村匠海)と桜良は次第に一緒に過ごすことに。

だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々はやがて、終わりを告げる。

桜良の死から12年。

結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子(北川景子)もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた――。

そして、ある事をきっかけに、桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知る2人――。

ーー公式サイトより抜粋

キミスイは星の王子さまの世界観を投影している

この映画、君の膵臓をたべたいには「星の王子さま」の小説が出てきます。

星の王子さまと君の膵臓をたべたいはストーリー的にも内容的にも全く関連性がないと感じてしまいがちですが、実はとても関連性があります。

まず星の王子さまは、砂漠に降り立ったパイロットのお話。星の王子さまは旅をしている最中に、キツネと出会い仲良くなります。

星の王子さまはキツネとお別れするシーンでこのように語ります。

「こんなに君を悲しませるなら仲良くなんかならなければ良かった。何もいいことはないじゃないか」これに対してキツネは、「いやある。心で見なくちゃ、ものごとは良く見えないのさ。肝心なことは目には見えないんだよ!」と伝えます。

これはキミスイの内容と完全にリンクしています。春樹は桜良と悲しい別れをすることになりますが、目には見えない2人だけの秘密(膵臓の話)など、たくさんのものが残ります。

この映画で、桜良が残してくれたものは星の王子さまで描かれている「目には見えない」ものだけです。

また、星の王子さまは全て主人公である「ぼく」という言葉で統一して描かれているのですが、この映画の主人公春樹もぼくと呼ばれています。

君の膵臓をたべたいは、星の王子さまとの関連性がとても高い作品となっています。むしろ、星の王子さまの世界観を現代版に投影したような作品となっているのが、君の膵臓をたべたいだと言えるでしょう。

原作者の住野よるは、「また同じ夢を見ていた」でも星の王子さまの小説を作品の中に取り入れるなど、星の王子さまからインスピレーションをうけているのが伺えます。

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君の膵臓をたべたいをより楽しんでみたいと思っている人は、星の王子さまを一読してから映画を見るのをお勧めしますよ。

単なる胸きゅんストーリーではない

映画キミスイには、図書室でのシーン、スイパラでのシーン、また2人でのお忍び旅行シーンなど胸キュンするようなシーンが多く含まれているのですが、ただこの映画は単なる胸きゅんするだけの映画だけではありません。

ネタバレになりますが、この映画のラストシーンは桜良は膵臓の病気で余命僅かだったのですが、必死に生きていこうと決意しており、やっとの思いで仮退院することができました。

そして、大好きな僕とデートに行こうはりきって、待ち合わせ場所に向かっていたのですが、残酷無慈悲な通り魔に刺されてしまい桜良は亡くなってしまいます。

この映画のラストシーンは、恋愛映画ではありえないような無慈悲なものとなっており、実際に映画を見たことがある人はラストシーンで言葉を失ってしまったのではないでしょうか。

この映画のラストシーンは、約束されている未来なんて絶対にない。

また、世界は残酷で醜く、未慈悲であるということを描いています。加えて、世界がどんなに醜くても必死に生きていくしか道はないという強いメッセージが込められています。

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映画キミスイは、単なる胸きゅんストーリーではなく、この世界のあまり触れられない部分をしっかりと描いている作品となっています。

住野よるの魅力が詰まっている作品

映画キミスイは、住野よるの魅力が詰まっている作品です。住野よるは数多くの作品を出していますが、そのどれもが目には見えないものが大事であり魅力的であるというメッセージが込められています。

本作のキミスイでも、目には見えないものの魅力が描かれているシーンがあります。それは、病室での僕と桜良の会話シーンです。

  • 僕 : キミにとって、生きるってどういうこと?
  • 桜良 : 誰かと心を通わせること。誰かを認める、好きになる、嫌いになる、すれ違う、ハグをする。

自分1人では生きていることを実感できない。だからこそ、人と心で繋がることが大事であるということを病室のシーンで描いています。

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このシーンは、住野よるらしさが溢れているので、注目ポイントですよ。

桜の描写が散りばめられている

映画キミスイでは、桜の描写が散りばめられています。桜の描写を散りばめているのは、キミスイのストーリーを通して伝えているメッセージ「生きる」ことの儚さと美しさを桜とリンクさせているのです。

桜は美しいですが、一瞬で儚く散ってしまいますよね。まるで、僕の恋した相手の桜良の人生のように。

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桜の描写を取り入れるあたりは、住野よるならではの感性が光っているポイントとなっています。

君の膵臓をたべたいのまとめ

君の膵臓をたべたい(キミスイ)は、人気小説家の住野よるの作品を映画化してものです。

この映画は、残酷なシーンがあり、よくある恋愛映画とは異なっています。

あまり触れられることのない世界は醜くて汚いという面をしっかりと描き、その中でも必死に生きていくことの美しさについても描いています。

映画キミスイは、残酷なシーンなども含まれていますが、観終わると暖かい涙に溢れて、明日から1日1日を大切に生きようと思われてくれる作品となっています。



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